クボタ ザルフ 塗れない屋根
みなさま、こんにちは!
(株)屋根と壁のお店のブログ担当佐藤です。
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家の屋根材は、住まいを守る上でとても重要な役割を担っています。でも、屋根材の中には、一般的なメンテナンス方法が適用できないものもあるんです。その一つが「ザルフ」という屋根材。1997年頃から2006年頃まで販売されていたこの屋根材は、塗装によるメンテナンスができないことで知られています。
本ブログでは、ザルフの特徴や塗装ができない理由、そしてこの屋根材を使用している場合にどのような対応が必要かについて、詳しく解説していきます。ザルフの屋根をお使いの方や、過去の住宅リフォーム時に選んだ可能性がある方にとって、ぜひ参考にしていただける内容です。
目次
- ザルフとはどんな屋根材?
- なぜザルフは塗装ができないの?
- 劣化の兆候と放置するリスク
- ザルフ屋根の具体的なメンテナンス方法
- 専門業者に相談する際のポイント
- まとめ
1. ザルフとはどんな屋根材?
ザルフは、クボタ(現在のケイミュー)から販売されていたスレート屋根材の一つで、1997年頃から2006年頃まで使用されていました。この屋根材は耐候性やデザイン性に優れ、当時は多くの新築住宅やリフォームで採用されていました。
ノンアスベスト化の影響
ザルフは、初期の製品ではアスベストを含む素材を使用していましたが、2001年頃からは規制に対応するため、アスベストを含まないノンアスベスト仕様に変更されました。この切り替えによって、健康被害のリスクは低下しましたが、耐久性の面で大きな課題が発生しました。
特にノンアスベスト仕様のザルフは、製造から8〜10年ほど経過するとヒビ割れや欠けが起こりやすくなり、一部では層状剥離(屋根材が何層にも剥がれる現象)が見られることもあります。現在は、この問題から販売は中止されており、ザルフを使った屋根材はリフォームや点検の際に注意が必要とされています。
2. なぜザルフは塗装ができないの?
ザルフが塗装できない理由は、主に以下の3つのポイントに集約されます。
① 特殊な表面処理
ザルフの表面には、防錆性や耐候性を高めるために特殊なコーティングが施されています。このコーティングのおかげで、新品時は高い性能を発揮しましたが、塗料を密着させることが難しくなり、塗装してもすぐに剥がれてしまうのです。通常のスレート屋根材とは異なり、ザルフの表面は塗膜の乗りが非常に悪い特性があります。
② 劣化した場合の脆弱性
ノンアスベスト化されたザルフは、耐久性が劣るため、経年劣化が進むと表面にヒビ割れや欠けが生じやすくなります。この状態で塗装をしても、下地が脆いことで塗料の効果が発揮されないばかりか、塗膜が剥がれることで逆に見た目が悪化する可能性があります。
③ メーカーの推奨外作業
ザルフを製造していたクボタ(ケイミュー)の保証規定では、塗装によるメンテナンスが推奨されていません。むしろ塗装を行うことで、屋根材本来の性能を損ねてしまうリスクが高いとされています。このため、塗装を前提としたメンテナンスは避けるべきとされています。
3. 劣化の兆候と放置するリスク
ザルフ屋根の劣化は、主に以下のような形で現れます。
表面のヒビ割れ
表面に細かいクラックが入ることで、防水性が低下します。
欠けや割れ
屋根材の一部が欠けてしまい、屋根全体の美観や性能に影響を与えます。
層状剥離
屋根材が薄い層ごとに剥がれていき、建材としての機能が損なわれます。
劣化を放置すると、屋根材がさらに弱まり、雨漏りや建物全体の腐食を招く可能性があります。こうした問題は、大規模な修繕が必要になる場合もあり、費用や手間が増える原因になります。
4. ザルフ屋根の具体的なメンテナンス方法
ザルフ屋根材のメンテナンスには、以下の方法が適しています。
定期点検の重要性
まずは専門業者による定期点検を依頼しましょう。特に、施工から10年以上が経過している場合は、屋根材の状態をしっかり確認してもらうことが必要です。定期点検では、ヒビ割れや欠けなど、初期の劣化を早期に発見できます。
カバー工法での対応
ザルフは塗装できないため、劣化が進行している場合はカバー工法が有効です。既存の屋根材の上から新しい屋根材を被せる方法で、解体作業が不要なため、費用や工期を抑えることができます。
葺き替えの選択肢
ザルフの劣化が深刻で、カバー工法では対応できない場合は、屋根材を完全に交換する「葺き替え」を検討します。これは費用がかかりますが、屋根全体を新品同様にできるため、長期的な安心感を得られる方法です。
5. 専門業者に相談する際のポイント
ザルフ屋根のメンテナンスには専門的な知識が必要です。以下の点に注意して業者を選びましょう。
経験豊富な屋根工事業者を選ぶ
ザルフを扱った経験がある業者に依頼することで、より適切なアドバイスや施工を受けることができます。
点検報告を丁寧に確認する
点検後に受け取る報告書で、屋根材の状態や必要な工事内容を詳しく確認し、納得できる説明を受けましょう。
6.まとめ
ザルフは1997年頃から2006年頃まで販売されていた屋根材で、耐候性に優れる一方、ノンアスベスト仕様の製品では耐久性の低下が問題視されています。また、塗装ができないという特徴を持つため、一般的なメンテナンス方法が通用しません。
劣化が進んでいる場合には、カバー工法や葺き替えなどの適切な対応を早めに検討することが大切です。まずは専門業者に相談し、プロのアドバイスを受けながら、家の屋根を守るための最善の方法を選びましょう。
本ブログが、大切なお家のためにお役立ていただけますと幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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