横葺きと縦葺き、どっちがいい?屋根材の種類ごとの選び方と注意点
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屋根の葺き方には「横葺き」と「縦葺き」の2種類があります。ここでいう「葺き方(ふきかた)」とは、屋根材をどう並べて仕上げるか=屋根の仕上げ方法のことです。それぞれに適した条件や特徴があり、正しく選ばないと雨仕舞い(雨水を屋根でしっかり処理すること)に支障をきたしてしまいます。特に勾配(傾き)の少ない屋根に横葺きを用いると、雨漏りや劣化のリスクが高まるため注意が必要です。
本ブログでは、横葺きと縦葺きの基本・メリット・デメリットを解説し、どのような場合に使い分けるべきかを詳しくご紹介します。
目次
- 横葺き・縦葺きとは何か
- 横葺き屋根の特徴とメリット・デメリット
- 縦葺き屋根の特徴とメリット・デメリット
- 勾配と雨仕舞いの関係(毛細管現象・吹き込み)
- 住宅での一般的な使い分け方
- まとめ
1. 横葺き・縦葺きとは何か
屋根材を葺いたとき、そのラインが雨水の流れ方向に対して直角か平行かによって「横葺き」「縦葺き」と呼ばれます。
横葺き
屋根材の重なりが軒から棟に下る雨水の流れと直角になるもの。ラインが横方向に並び「横葺き」と呼ばれる。瓦屋根やスレート屋根もこの考え方に含められるが、厳密には「瓦葺き」「スレート葺き」と区別されることが多い。
縦葺き
屋根材の重なりが軒から棟にかけ縦方向に走るもの。雨水の流れと同じ方向で、特に金属屋根で多く採用される。
見た目だけでなく、雨仕舞いの性能や勾配条件に直結する重要な分類です。
2. 横葺き屋根の特徴とメリット・デメリット
横葺きは日本の住宅で広く使われてきた工法です。瓦屋根やスレート屋根の多くも「横方向の重なり」を持つため、横葺きの考え方に含まれます。
メリット
- 歴史的に普及しておりデザインには馴染みがある。
- 横方向に揃ったラインが意匠的に美しい。
- 製品や施工事例が豊富で選択肢が多い。
デメリット
- 勾配が不足すると雨水が重なり部分に溜まり、毛細管現象により室内側に水が吸い上げられるリスクがある。
- 強風を伴う横雨では、重なり部分からの吹き込みによって浸水する恐れがある。
- 多くの製品は2.5〜3寸以上の勾配が必要。緩勾配には不向き。
つまり横葺きは、住宅として最も一般的かつ美観に優れる一方で、雨仕舞い上「勾配を確保できる屋根」に適しています。
3. 縦葺き屋根の特徴とメリット・デメリット
縦葺きは板金を棟から軒先まで縦に走らせる工法で、代表的なものに「立平葺き」があります。
メリット
- 雨が継ぎ目に滞留しにくいため、緩勾配にも対応可能。ただし完全な無勾配(フラット)には不向き。
- 継ぎ目が棟から軒に通しで走るため、雨漏りリスクを低減できる。
- 金属製なら軽量で耐震性能も良い。
- 雪が滑りやすく、積雪地域に適する。
デメリット
- 見た目が直線的で、住宅によっては「金属的で無機質」と感じられる。
- 板金加工や専門技術が必要で、施工費がやや高くなることもある。
- 金属材はそのままでは断熱・遮音性が十分でないため、下地や断熱材との組み合わせが重要。
近年はシンプルモダンな住宅にも好まれ、横葺きに比べて都市部でも採用が増えています。
4. 勾配と雨仕舞いの関係(毛細管現象・吹き込み)
屋根でもっとも重要なのは「確実に雨水を流すこと」。勾配の少ない屋根では特に雨仕舞いの工夫が必要です。
横葺き
重なり部に雨水が溜まると、水の毛細管現象で裏面に吸い込まれる可能性があります。さらに台風などで雨が横向きに吹き込むと、継ぎ目の重なりから浸水するケースもあります。
縦葺き
雨が屋根の流れに沿って一直線に落ちるため、こうしたリスクは軽減されます。ただし緩勾配とはいえ最低勾配が存在し、完全な無勾配では対応できません。
5. 住宅での一般的な使い分け方
住宅での葺き分けの考え方は以下の通りです。
- 勾配が急で、住宅地に馴染む従来スタイルにしたい → 横葺き(スレート・瓦・横葺き金属)
- 勾配が緩い屋根やモダンデザインの住宅 → 縦葺き(金属立平葺きなど)
- 雪国や雨風が強い地域 → 縦葺きが有利
- 伝統的な街並みに合わせたい → 横葺き
「勾配」「地域条件」「デザイン性」の三要素をバランス良く見て決定すると失敗が少なくなります。
6.まとめ
屋根の横葺きと縦葺きには、それぞれはっきりした特徴があります。横葺きはデザイン性に優れ一般的ですが、緩勾配では雨仕舞いに弱点があります。一方、縦葺きは雨水や積雪に強く緩勾配にも対応できますが、施工法や外観デザインに注意が必要です。
「どちらが優れているか」ではなく「その屋根条件に合っているか」が重要だということです。屋根の勾配、地域の気候、建物のデザイン性をふまえて選び、迷った場合には必ず専門業者に相談してください。正しい選択が、長期的に雨漏りや劣化を防ぐ最善策につながります。
本ブログが、大切なお家のためにお役立ていただけますと幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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